【写真1】当日即興で描かれたホワイトボード
【写真2】前日に描かれた分
(メモを取りながら聞いていましたが、もし実際と違ってる場所あったらゴメンナサイ!)
会場内「keep left」ブース、客席の男女比は7:3くらいかな?けっこう人だかりができてました。立ち見の人も多し(私も立ち見組)
テーブルの上には週刊少年チャンピオソから送られた黄色系の花束(アレンジメント)が。
MCの方の前説のあと、わたるせんせい登場ー。
ひょろっとした長身でメガネくん、総北自転/車部のレプリカジャージ着用。
実際ロードバイクに乗ってるせいか健康的に日焼けしたお肌でした~。
・最初はフレームのデザインを細かく描くと疲れた。部品が多くてイライラしたりw 今は描き慣れたので楽しいです。
・「どうして自転車漫画なのか?」
以前、マウンテンバイクには乗っていた。友人に勧められてロードバイクを購入して初めて乗った時、これは安全確認しづらいなー 乗りにくいなーと感じた。でもせっかく買ったので1日15km乗ってみたら、1週間経った頃に「ロードって面白い!」と閃いた。
最初は「女の子が4人出てくる話」を描こうと考えていた。
編集「いまハマっているものは何ですか?」渡辺「自転車に……」編集「じゃソレで行きましょうよ!」と言われて描いてみた。
チャンピオソ誌には『シャカ リキ!』が先にあったので、同じ雑誌に同じスポーツ漫画が有るのはどうか?ということで断ろうとしたが編集に「やりましょう!」と言われたので描くことになった。
・主人公は「がんばって一歩踏み出す」子。前に描いた『電車男』の子が良い感じだったので、同じ印象の主人公で行くことに。
実際に紙に描いてみないと分からないことがある。「このキャラクターならこう言う(だろう)。」
たくさんの発想から一番適切なものを選ぶ感じで話を作っていく。
・描いてみたらキャラクターが動き出した!それがまた面白かった。
もし鳴子くんがアキバに行ったとしたら?→きっとガンプラを買いに行くよね→そうしたら坂道に会うよね。 という感じに進んでいった。
坂道と今泉は最初からキャラクターを組み立てていったけど、鳴子くんは自然に動いた。兄弟多い、関西弁のキャラということで
・MC「ロードレースという題材はどうですか?」
漫画として描きやすいと思う。マラソンと一緒
テニス漫画……モノローグが多い
サッカー漫画……緊迫した時間が長すぎる
ロードレース……キャラが近い距離で喋ることが出来る、休憩の間が多い、一度に競技する人数が多い
MC「ロードは人間くさいスポーツですよね」
スプリンター、クライマーなどそれぞれ個人にも目標があり、それを目指すところ。 感情を解放させやすい。
・「溝にタイヤを取られて……」など、自分が乗っている時の実際の体験を生かして話を作れる
・道路、キャラ、自転車、集中線を自分で描いている。
主人公=自転車&地面(接地感)。集中線は速度の表現として描く。自転車経験のないアシスタントにどう描くか伝えるよりも、自分で描く方が早くできるので全部描いてます;消しゴム、ベタ、トーン、背景(空って言ってたかも)はアシに任せてます
・マンガを表現する時の「嘘」
通常のロードレースのルールは(漫画の読者にとって)見るだけでは分かりづらいので、作中のインハイでは箱根駅伝と同じ「着順スタート」「最も前にいる人がイチバン勝っている」ということにした。
漫画としての分かりやすさ、楽しさを優先した。
「漫画をきっかけにしてロードレースの楽しさを知ってほしいと思っています」
事実をそのまま描くなら、「事実そのもの」の方が面白いに決まってる。
『弱虫ペ ダル』は事実よりも、「漫画としての面白さ」のほうを選択して描いています。
キャラ同士が競っているならこうなるだろう、という形
・MC「もし、作中でヨーロッパに行くことになったらどうなりますか?」
語学を勉強するシーンから描き始めるかな……(笑)
今後の展開はまずインターハイを頑張って終わる。その後は「部活編」もしくは「本場に行く編」のパターンのどちらかでしょうか。どちらになるかはまだ分からないので言いません。もし変えちゃったら「あの時言ったことと違うー」って文句言われるからw
・MC「読者からの反応について」
自分の精神状態をまっすぐに保つのが大切だと思っている。良くも悪くもネットの反応は見ないことにしています。自分をブレさせないようにしてます。
ジャンプ漫画みたいに多くの人に読んでほしい
・前日に描かれたホワイトボード(写真2)を裏返して、新しい絵を即興でドローイング
キャラクターは御堂筋、荒北、東堂(写真1)
それぞれに短い吹き出し付「キモッ」「うっせ」「巻ちゃん勝負だ!」
#荒北と東堂は髪型から描いてました(自分は絵を描くときは輪郭から描く派なので感心しました)
<読者からの質問コーナー>
・「坂道はいつ新しいロードに乗り換えるんですか?」
インハイ2日目に乗り換え予定だったけど、キャラが動かなかった。今のところインハイ終わるまで乗り換えない予定
・スポーツ漫画のキャラでメガネキャラは読者から共感されないから「メガネを外してほしい」と編集に何度も言われた。
サイン会で「サングラスをかけた坂道」をリクエストされたけどサングラスだと坂道にならなかったwので、普通にメガネの坂道を描いた。「今後もメガネは取らないです!!」
キャラクターは髪の毛で書き分けていることが多い。
・「福富くんの地毛の色は?」
染めてます。過去回想シーンでは最初黒色で描いてみたけど誰だか分からなくなってしまった;
ので、以前から染めていることに設定変更。染めることで気合を入れてる。自分の強さをアピールしている。
・「各キャラの自転車のブランドを決める基準は?」
メーカーとキャラクターのイメージで感覚的に決めてます。
総北ハコガクの両主将は2大自転車メーカーを。鳴子は派手好きだからピナ レロの赤だよね。今泉は質実剛健ス コットを。御堂筋のデロー ザは、あのハートマークが逆にキモい感じを醸しだす感じでw
石垣くんは文句なくア ンカーに決まった。国産が似合う男。(パナ ソニックとちょっと迷ったけど)
杉元は「ブランド好きv」なイメージでコルナ ゴ
・「ファンの意見についてどう思いますか?」
サイン会で頂いたファンレターは全部読んでます!
・「高校に取材は行きましたか?」
八王子の高校(インハイで優勝した所)に行った。群馬にも行った。通学でロード、ジャージを着て通っている、学校では制服着用。学校でしか制服を着ないから制服が汚れないという話(笑)
・「荒北の乗ってるビ アンキの質問」(現時点で未コミックス化部分に関係した話)
あれは福富の乗ってたロードバイクです。
「まだ単行本になってない部分なので、読んでない人は忘れて下さい!」(笑)
・「御堂筋くんについて」
設定した当初は完璧なイケメンだったけど、ネーム(※絵コンテ的なもの)を切ったら今のキャラに変身してた……w 絶対的に強いキャラ→おそれがある、分からない、謎、怖い……ということでこういう感じに。
・「私、横浜からよく荒川サイクリングロードまで行くんですけど、先生はどの辺を走ってらっしゃるんですか?」
(<女性の質問。観客の間でお前、ストーカーかよ!という空気になった……w でも普通に応えるわたるせんせいカッコイイですw)
#先生はご自身のブログで荒サイをよく走ってる旨を書いてます。
<先生は具体的に場所を言ってましたが、web上につきプライバシーを考えて省略します;>
千葉側を走ってます。以前は江戸川サイクリングロードに行ってたのですがアップダウンが無くて飽きました;
「もし僕を見つけたら声をかけて下さい。後ろにぴったり付いてきたら僕から話しかけますんでー!」(笑)
・「キャラクターの中で思い入れのある3人は?」
ネタ的には、ヒロ君ですね(※2巻に出てくるモブのカップルの男性)
コミカルなキャラのヒロ君が気に入っているので、ネーム(絵コンテ)では何回か出しているが編集からボツにされるw
本気で答えると坂 道、巻 島さん、御堂筋。
巻 島さんは曲がりなりにも世話好きで、がんばり屋さん。大事なときに背中を押してくれる人。
描いてる自分でも謎が多い御 堂筋。お母さんのエピソード
トーク終了後、チャリティー用サコッシュ(簡易ショルダーバッグ)購入者に急遽サイン会決定。
せんせいの手は大きくて柔らかかったです~。両手で握手してくれるイイ人でしたw 突然だったので感想とかもう何も言えなくて申し訳ない気持ちにorz ファンレター書こうかな~?
(人気に比べてファンレターあまり来ないので……と嘆いてらっしゃいました)
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ここから私のアホい感想ー。
「坂道のメガネは外しません」力強い宣言(?)にありがとう!ありがとう!
メガネ好きとして感謝です!!やっぱメガネだよね!(力説)メガネバンザイ!
私は巻島さんが好きなので、彼に対する評価が嬉しかったですv
「大事なときに背中を押してくれる人」って本当にそうなんだよね。
良い先輩だよね。思わず目から水が出そうになったお……
あと、東堂イラストの吹き出し「巻ちゃん 勝負だ!」ってアンタどれだけ巻ちゃん好きなんだよ……(ツッコミ)
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「サイク ルモード」自体も初参加でしたが楽しかったです♪
各メーカーの自転車に試乗できるのでいろいろ乗りました。
クロスバイクはいま乗ってるので、ミニベロ(タイヤが小さい小径車。見た目と比べて結構速い!)と電動アシスト自転車(案外パワーがあってビビる;)などメインに試乗。
2X万のミニベロ(パ ナソニックのトレ ンクル)も乗りましたw すごい軽いけど高いですね……
http://cycle.panasonic.jp/products/compact/PEMT3.html
どの自転車にもそれぞれ魅力があって、何台も持ってる人の気持ちが分かった気がしました。
女性用の安価なロード(と言っても10万円台ですが;コー ダブ ルーム社のもの)にも乗りました。
最初ハンドルが慣れなくてコケそうになり試乗コースの途中で「こわいよー もう降りたいよー」といったん弱気になったものの;最後のあたりはちょっと慣れてきたので楽しかったですv(現金だなー)また機会があったら乗ってみたいなー
また来年も行きたいですね!
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